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6月23日 慰霊の日によせて

 

 本日6月23日は、慰霊の日。


沖縄戦において、日本軍が機能を果たせなくなった日。

組織的には、敗戦・・・歴史上は、沖縄戦終了の日。

沖縄では公休日となっています。

もちろん、この日の後に 平和がやって来たはずもなく

沖縄の戦争は、ますます泥沼化していったのでした。

沖縄以外の土地でも、ますます戦況が悪化して行くスタートの日

だったのかもしれません。


それから、67年の月日が経ち・・・

先の戦争は、すっかり風化しているように

見受けられる 沖縄。


沖縄は、慰霊の島から リゾートの島へ 

異文化の観光の島へ 変貌を遂げて行ったのです。


しかし、その裏では、

戦世(いくさゆ)からアメリカ世、そして大和世(やまとゆ)へ

巻き込まれて行った沖縄の姿があります。


武器を持つことを嫌った琉球は、人間の大いなるエゴに突き動かされ

今や、日本の、アジアの、極東の軍事の要 になってしまいました。


終戦から、あと数年で 70年。

何かの大号令のもと、ユニゾンを目指す社会の中で

消えて行く歴史、文化、風土があります。


私は、様々なものが 消えた沖縄で生まれ育ちました。

それは

目の前の現実を追い求める 大人達の

都合のいい 時間の流れにうずくまる沖縄です。


この上においては、もはや

あの戦いで散った少年が託した 願い

自ら信管を抜いて、昇天した少女の 希望は

過剰な平和教育の波に追いやられ

記念モニュメントのアトラクションと化し

社会のタブーとなり

もしかしたら、もう 無いに等しいものかもしれません。



今度は、私達の番だと思っています。


何も無い中で育った私達だからできること。

先入観の無い、私達しかできないことが あるハズです。


それは、歴史に真っ正面からぶつかり 

冷静に見返す事かもしれません。


『沖縄が 日本が この呪縛から 解き放たれますように。』


過去や先人から 大きく学んだその秩序を

心に刻み 我々が 光の方向へ 歩むことが

大いなる解決の 突破口になるのかもしれません。



私は、今日 この慰霊の日に

1日を通して、戦争をテーマにしたお芝居に出演します。


この数ヶ月、人間が作り出した 恐ろしく深い闇と直面し

沢山のものを垣間みる経験をしました。


今度は、

自らが出会った 踊りという仕事を 天命として

「ほら、あそこが光の方向だよ!あそこに行こうよ」と

指をさせる存在になりたい。


少しでも、針の穴より小さい光でも

人間の紡ぐ希望の光の・・・

その内側には、太陽すらもしのぐ程の 

大きな熱を抱えていると信じています。

実は、このことを

多くの人は、愛と呼んでいるのではないでしょうか?


1945年を生きた 全ての人に 感謝を込めて。


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この記事に対するコメント

さっちゃん

ありがとうございました。
喜んでいただけたようで・・・。
心から嬉しく思います。

またご覧いただける機会があれば
宜しくお願い致します!!
RYOKI | 2012/06/25 12:31 PM
素敵な舞台ありがとうございました。

お疲れサマでした。
さっちゃん♪ | 2012/06/23 11:42 PM
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