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緑間&柳元対談「トコイリヤvol.3に向けて」:Part2

6月25・26日に
舞台「トコイリヤvol.3」を控えた緑間玲貴と、
舞踊家・柳元美香さんに、
自身にとっての踊りとは? 
トコイリヤにかける思いなどについて話した
様子を
3回に分けてお届けします。
 
Part1はこちら。

「私の血で踊る、その答えが南城市にありました」
 
◎柳元さんの踊りのルーツについて教えてください。


柳元:子どものころからダンスやミュージカルを
続けていました。
高校時代はコスタリカへ留学。
帰国後改めて日本の美しさや豊かさを実感し、
自分がいかに恵まれていたかということに
気づくことができました。

そのころ、ある人から「あなたは舞をするといい」と
助言されて。
なんとなく腑に落ちるものがあって
お能や日本舞踊といった
伝統芸能をイメージしてみたのですが
自分にとってそれはまだ新しい踊りに感じられて。

「踊りが体系化される以前の、
もっともっと古い舞が日本にはあるのではないか?」
と直感で思ったのです。


時を同じくしてある人の創作舞踊を鑑賞し
血が騒ぐものを感じました。
 
自分の血で踊れるものはなんだろう? 

その後、二人の師匠につくこととなります。
創作舞踊の師匠からは、舞うことの原点を学び、
身体的な基礎を鍛え上げられました。
古式の巫女舞の家元からは、舞だけでなく、
教科書には載っていないような歴史や
日本人のルーツを教えていただきました。

舞をはじめてほどなくして、ご縁があり
毎年標高3003mの山頂にて夏季の3ヵ月間
巫女のご奉仕を行っていたのですが、
3年目のご奉仕初日
いいようのない圧迫感が胸を詰まらせたのです。
そして、私を包み込むように
大きな風が「沖縄」…。

修学旅行で訪れて以来、沖縄は
とても気になっていた土地ではありました。
その後も何年かごとに沖縄というキーワードが
心をざわつかせるのですが、
なぜか足は向きませんでした。でもこの時は違いました。
「今すぐ下山して沖縄に行こう」。
そう思った瞬間、ふっと胸の圧迫感が消えたのです。
結局3カ月間の奉仕を終えて下山、
すぐに沖縄行きの準備をはじめました。
標高3003mから一気に海抜ゼロです(笑)
 
場を感じて自然と共鳴する心地よさ
 
柳元:巫女舞の修行中は、結界やお社、
奥の奥の奥にいらっしゃる神様に仕え、
その存在を肌でも感じていました。
それはそれは神々しく
この上なく微細で美しいのです。

沖縄には、生活に密着した土着の神がいる気がします。
結界がないと正せないのではなく
こちら側の人間のあり方が問われるというか、
場を感じて自然と共鳴する尊さ、
そのような感じがします。

さまざまなご縁に導かれながら
出会う先々で感じたことが
私の血となり肉となり、
今在る型よりも、更に古い踊りのルーツへと導かれ、
それがのちに観音舞として紡がれていったのです。
そしてその出発点が南城市玉城だったのです。

 
◎柳元さん起用のきっかけは?

緑間: トコイリヤvol.1東京公演の後、
かなり反響は大きく、ぜひ沖縄でも
という流れでトコイリヤvol.2
を開催する
ことになりました。

テーマは「はじまり」でしたので、
できたら屋内の舞台ではなく
自然を感じられる場所でと考えていました。

くわえて、何かアクセントが必要だとも強く
思っていましたが
それが作品なのか、人なのかまだ
わかりませんでした。

柳元さんの存在は以前から知っていましたが
踊りを見たことなかったのです。
ある時柳元さんの動画を見る機会があって
直感しました。
踊りの本質をとても勉強している人じゃないと
出せない何かを。

お会いして話を聞くと、なんと柳元さんの
踊りのルーツが沖縄で
しかもガンガラーの谷がある
南城市玉城にあると聞いて、
「ぜひ一緒にやりましょう!」
思わず手を握りしめていました(笑)
 
◎トコイリヤvol.2に参加した感想はいかがでしたか?

柳元:玲貴さんと奈美甫さんの透明な…
というのでしょうか、
純粋性を感じる踊りは素晴らしかったです。
フィナーレでお辞儀をしながらステージを
歩くお姿から玲貴さんの心がじんわりと
伝わってきて感動いたしました。

「次回は一緒に作品を作りましょう」と
いっていただけてとても光栄でした。
それがこんな短期間で実現できるなんて。

緑間:今回私が舞台を降りて頭を下げたことには
とても意味があるのです。
本来は衣装を身につけたまま、舞台を降りることを
私はしませんし、芸術家として最も
してはいけないことと思っています。
 
なぜなら素に戻った一個人が、舞台の世界観を
壊してはいけないからです。
ですが、今回はまったく違いました。

お客様はお金を払って見に来てくださっているけれど、
選ばれてここにいると思えて仕方がなかったのです。
観客だけれど、見えないこの世界観を一緒に
作り上げてきた仲間というのでしょうか。
そういう意味で舞台から頭を下げきれなかった。
ここにいてくださっているプライオリティに対する
敬意と感謝を表現するには、
客席に降りてルベランスをすることが
一番伝わると思ったんです。

(Part3へつづく)

(ライター:権 聖美)

緑間玲貴バレエ公演「トコイリヤ vol.3」
2016年6月25日(土)・26日(日) 19時開場/19時半開演
場所:ガンガラーの谷 ケイブカフェ
料金:SS席 10,000円(指定席) 
           S席 7,000円(エリア内自由席) 
           A席 5,000円(立見)
緑間玲貴WEBにてチケット予約受付中!



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